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ステロイド剤治療の実態調査アンケート 結果発表

  • ステロイド剤を長期間安全に使えるという科学的根拠はない
  • 今回のアンケート結果で浮き彫り になったことの一つに、回答者の皆さ んのステロイド剤の副作用への大き な不信感があります。 ステロイド剤使用中の方の半数以 上は、医師がいくら「副作用が出ない」 と言っても納得していません。また中 断した人の多くが、副作用の面(58.9 %)、症状を抑える面(49.2%) などに不満を抱いたことを中断の理 由にあげています。  
    実は、医師側がステロイド剤を「安 全に使用できる」というのは、EBM (Evidence-based Medicine:科学的 根拠に基づいた医療)によるものでは ありません。  
    ステロイド剤の長期連用に対する 安全性のデータは、製薬会社が承認を 受ける際に提出するものが基本とな ります。しかしそのデータは、最大で も3カ月間のものしかないと言われています。  
    それなのに、なぜ医師たちが「長期 間・安全に使用し続けられる」と断言 しているのでしょう? それは、医師 自身の体験に基づいたものでしかあ りません。簡単にいえば、処方する医 師の「感覚」で、安全に使えるかどう かを判断しているわけです。  
    さらに、そういった医師たちが、自 らが受け持った患者の「追跡調査」を 行うことはありません。つまり、十年 単位で同じ患者を数多く見続けるこ とは事実上困難であり、また他の病院 に移った患者の状況も把握していま せん。このような「長期間の臨床」が 行えていないにもかかわらず、ステロ イド剤を長期間使用しても安全だと 証明できるのでしょうか?  
    医師たちは「安全に使える」と言い、 患者たちは「安全ではない」と言って いるのが現実です。この現実をアトピー性皮膚炎患者のために「真摯」に 受け止めて、日本皮膚科学会全体が連 携して、アトピー性皮膚炎患者の追跡調査をしっかり行い、どのような影響 がどのような期間で見られているのか、 実態を把握して欲しいところです。
  • エビデンスを示せるのはステロイドの悪影響のほう
  • ステロイド剤の副作用は、使用すれ ば必ず現れるものではありません。短 期使用によるリスクも、さほど高くな いかもしれません。また薬の副作用 は、使用期間だけではなく、使用頻度、 使用箇所、個人の生活環境(悪化要因 を減らせるか、などの観点で)などに も大きく左右されます。  
    しかし現在のところ、ステロイド剤 の安全性を示すしっかりとしたエビ デンス(科学的根拠)は存在しません。逆に、ステロイド剤のアトピー性皮膚 炎に対する悪影響を示すエビデンス は、「長期間の連用によりステロイド 剤に対する皮膚の受容体が喪失する (ステロイド剤が効かなくなる)」「ス テロイド剤は皮膚に蓄積し、一定期間 効果を持続させる」「ステロイド剤の 使用がIg Eを増強させる」など、こ こ十年だけでも数多くの論文で発表 されています

  • ステロイド剤でアトピーは治せない
  • ステロイド剤の治療を受けた患者 のほぼ全員が、「ステロイド剤治療に 戻りたくない」と考える現状があるこ とを、今ステロイド剤治療を行ってい る人たちは、十分に承知しておくべき でしょう。もちろん今回のアンケート結果か ら、「ステロイド剤治療をただちに中 断すべき」ということではありませ ん。ステロイド剤治療により「恩恵」 を受ける人もいるからです。しかし、 ステロイド剤治療を専門医の指導の もとに受けても、それが長期間の連用 にいたれば、その影響は小さくないこ とも心に留めておくべきです。  
    また、ステロイド剤で治療できるの は、アトピー性皮膚炎により生じたか ゆみや炎症といった症状だけ。アト ピー性皮膚炎という疾患そのものを 治療する力は、ステロイド剤にはあり ません。風邪を引いた場合、風邪によ り生じた熱や咳を薬で抑えても、風邪 のウイルスに直接対処できないのと 同じです。症状に対する治療は、病気 に対する治療とは異なるものである ことを、治療を受ける患者側は承知し ておくべきでしょう。




  • 治療の選択は患者自身が行えること
  • 冒頭で述べた通り、現在の日本皮 膚科学会が定めるアトピー性皮膚 炎に対する治療のガイドラインで 「薬物治療」は、次のように書かれて います。
    アトピー性皮膚炎は遺伝的素因も含 んだ多病因性の疾患であり、疾患その ものを完治させうる薬物療法はない。 よって対症療法を行うことが原則と なる。

    医師は、アトピー性皮膚炎を治す治 療としてステロイド剤などの薬物療 法を行っているのではなく、あくまで 「症状」を抑える治療として行ってい るのです。  しかし、アトピー性皮膚炎は、ステ ロイド剤治療(薬物療法)では治らな いかもしれませんが、病気そのものは 決して治らない疾患ではありません。  ステロイド剤を「上手に使うべきな のか」「上手に使わないべきなのか」、 治療の選択は患者側が行えるのです。





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