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喫煙により高まるアトピー発症のリスク



  • アトピー性皮膚炎発症二つの基準
  • これら4つのグループにおいて、 どれだけの子がアトピー性皮膚炎を 発症したかを比べることで、喫煙と アトピー性皮膚炎の関係が見えてく るはずです。そのために研究グルー プは、アトピー性皮膚炎発症の基準 を2通り設定しました。  
    一つ目の基準はISAAC(アイ ザック:International Study of Asthma and Allergies in Childhood) による疫学診断基準です。ISAACは質問 票をベースとした大規模な世界的調 査による診断基準、医師による診断 よりも高い値が出る傾向がありま す。しかしながら、国際的な診断基 準となっているので他国との比較が しやすく、疫学研究で用いられるこ とが多い基準です。  
    そしてもう一つの基準は、医師に よる診断です。生まれてから2歳ま での間に医師からアトピー性皮膚炎 の診断を受けたことがあるかどうか が調査されました。
  • 妊婦の喫煙は子のアトピー 発症リスクを高める
  • 以上の条件により集められたデー タ解析を次の表に示します。  表に示した解析により、次のよう な結果が導き出されました。

    ●解析対象となった1354名のう ち、229名( 16 .9%)がISAAC によるアトピー性皮膚炎、 62 名 (4.6%)が医師診断によるアト ピー性皮膚炎と分類される。

    ●出生前後の喫煙曝露を4つのグ ループに分けて解析したところ、喫 煙曝露が全くない場合 と比較して、妊娠中の母親の喫煙の みあった場合、医師診 断によるアトピー性皮膚炎のリスク を有意に高めていた。

    ● 出生後の受動喫煙のみあり 、妊娠中の母親の喫煙 と出生後の受動喫煙の受動喫煙の両 方あり、では統計学的 に有意な関連は認められなかった。

    ●ISAACによるアトピー性皮膚 炎と出生前後の喫煙曝露との間には、 統計学的に有意な関連は認められな かった。  この研究結果は、妊娠中の母親の 喫煙が子のアトピー性皮膚炎発症の リスクを高めている可能性が示され ています。一方、出生後の受動喫煙 に関しては統計学的に有意な関連が 認められませんでしたが、この結果 が直ちに受動喫煙のアトピー発症関 与を否定するものとは言い切れませ ん。    今後の追跡調査によりエビデンス が蓄積されることで、出生前後の喫 煙曝露とアトピー性皮膚炎発症との 関連は、さらに明らかにされていく ことでしょう。



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